証券会社の将来性について安田氏と考える

最終更新日 2024年4月11日 by kente

安田福海氏が考える証券会社の将来性

今後の証券会社の将来性について考えるとまず気になるのは、顧客の獲得が基本的に上限近くに来ているという事があることです。

これまでの日本人は投資よりは貯蓄という事を重視する傾向にあったことや、ネットというツールが無かったので、個人が投資をするという環境にはなかったという事が考えられますが今はネットという大きなツールを手に入れて誰もが投資をすることが出来る環境になりました。

そのため、多くの人がどこかの証券会社を利用して投資の一つや二つはしているという状況に近くなっていて、既に需要は限界に近いところまで来ていると安田福海は言います。

ネットが普及して個人の需要をネット証券が吸収してきたときのような急成長は望めなくなってきているという事が言えるのかもしれません。

そのため、これからの証券会社に期待されることは、金融商品の拡充と更なる手数料の値下げという事になるのかもしれません。

証券会社の早急の課題は、金融商品を増やしていく事

まず、金融商品を増やしていく事は証券会社の早急の課題と言っても良いでしょう。

個人が投資をするような時代となり、ネットの情報が世界に拡散する時代となりましたから、さまざまな世界にある金融商品を取引したいと考える人は多くなる事は確実です。

国内だけの金融商品ではなく世界中から金融商品を集めてくる事で、より多くの人の需要を取り込むことが出来るようになります。

逆にこれをしないところは自然淘汰されていく事になるかもしれません。

それぐらいに今の証券会社には厳しい競争の波が来ている事になるという事がいえるはずです。

かつては大手の証券会社が大きな力を持ち、それに代わってネット証券という個人を相手にしたところが登場してこれに取って代わるかというような勢いを見せましたが、大手もネットを利用することが出来るようにして、手数料もかなりの大場値下げをして個人のユーザーまで取り込むような事までしたので、なんとかこの危機を乗り越えた感があります。

ネット証券の方が依然として手数料は安いモノの、その差はかつてほどの大きな差ではなくなってしまい、それならば安心できる大手でも良いという人が出てくるぐらいになりました。

そのため、両者が共存しているのが今の状態という事が言えるのかもしれません。

金融商品は世界中でどんどん増加している

一方で金融商品は世界中でどんどんと増加しているといえます。

デリバティブというような派生商品も数多くなってきていて、個人が投資しやすい環境がますます整ってきているという感はあります。

基本的に投資は悪いことではなくむしろ個人の資産形成にとっては無くてはならないと考えても良いかもしれないものですから、この考え方を柔軟にすることで、資産をふやしていく人が多くなったという事もあるのかもしれません。

それなら多少のリスクを背負ってでも投資をしたいと考える人は昔に比較するとかなり多くなりました。

考え方の変化も大きな需要の増大に貢献している

こうした考え方の変化というのも大きな需要の増大に貢献していると言えるでしょう。

最近では仮想通貨というびっくりするような金融商品が登場したりもしました。

これは金融商品がというべきかどうかも分かりませんが、通貨そのものが価値が変動して投資になるいとうのですから驚きです。

これまでも為替という形で、各国の通貨の価値が相対的に変動することを利用して利益を狙う投資があった事はありましたが、それはあくまでも相対的な価値の増減であった、その通貨本来の価値が変わるというモノではありませんでした。

ですが、仮想通貨は通貨の本質的な価値が圧倒間に上下するという驚きのシステムになっており、これを取引所で取引するというようなことがなされるようになったというのは、まさに驚き以外の何物でもないといってよかったかもしれません。

証券業界ではこの通貨の取引に参入するかどうかを迷ったところも多いでしょう。

そして、最近ではあるネット証券が一つの仮想通貨の取引所を買収するという形でこの分野に参入することを決めてニュースにもなっていました。

今後、証券業界は積極的に金融商品を取り込んでいく事が求められる

これが良い判断となるのか失敗となるのかは後になってみないと分かりませんが、このように積極的に金融商品を取り込んでいくという事がこれからの業界に求められる事になるのかもしれません。

金融商品はリスクがあるから近づかないというモノではなく、リスクがあるからこそリターンを得ることが出来る可能性があると考えるべきものという事になるのかもしれません。

積極的にリスクを取りに行った人が資産を増えしていく可能性があるのは事実です。

まとめ

ネット証券のような個人を相手にするようなところを上手く活用して自分の資産を大きく増やしていくという人はかなりいますし、これからは、こうした積極的な人の需要をいかに取り込めるのかが、この業界の課題となる事は間違いないでしょう。

既にある牌はとりつくしたわけですから、後はどれだけ他社よりも魅力的なサービスを展開して、そこの顧客を奪うのかが勝負のカギになるはずです