最終更新日 2024年4月11日 by kente
「保育士」と「幼稚園教論」の違いもさることながら、「保育園」と「幼稚園」の違いについてはどうでしょうか?
この2つの施設には、国の管轄をはじめとして大きな違いがあります。
その違いを把握することが、子どもにとって最適な保育施設を見つけるきっかけになるといえるでしょう。
これまでは、主にお母さんが働きに出ている家庭は保育園を、お母さんが専業主婦であるなら幼稚園をと、いった自然な住み分けが当たり前となっていました。
しかし、社会情勢の変化などもあり、現代では、通常よりも長く預かることのできる幼稚園や、満3歳から入園できる幼稚園なども増えてきたため、共働き世帯の親が幼稚園を選ぶケースも珍しくなくなりました。
そして、保育園と幼稚園のそれぞれの国の管轄は、保育園が「厚生労働省」、幼稚園は「文部科学省」となっています。
厚生労働省管轄の保育園は、「保護者の委託を受けて、保育に欠ける乳児又は幼児を保育すること」を目的としていて、「児童福祉法」にによりこれが定められています。
入所対象は、0歳から小学校に就学前の「保育を受けることができない乳幼児」です。
また、文部科学省は、「学校教育法」に基づき、幼稚園の目的を「幼児の心身の発達を助長すること」としていて、入所対象は、満3歳から小学校就学前の幼児となっています。
教育要領では「幼稚園教育」を掲げており、小学校入学前の「学校」教育施設として位置付けていることがわかります。
以上のことから、幼児にとっての必要な教育は、基本的に、幼稚園と保育園のどちらでも受けられると考えることができますが、それぞれ設立の目的や保育時間、保育料などの条件が違うほか、これを選ぶ親が享受できるメリットにも違いがあります。
保育園を選ぶメリットとしては、時間的なものも含め保護者の負担が少ないということがあります。
幼稚園では、保護者の積極的な参加が求められることから、園の運営方針などに賛同できる場合は、園と一体となり、充実した生活を送ることができます。