雛人形を選ぶ時のチェックポイント

最終更新日 2024年4月11日 by kente

女の子を授かると迎える初節句には、きちんとした雛人形を用意してあげたいと考えているご家庭は多いです。
しかし雛人形は様々な種類があり、どれを選べばいいのかわからないという声も少なくないため、選ぶ時のチェックポイントをしっかり押さえておきましょう。

お内裏様とお雛様の顔と手、足を見る

お人形を選ぶ時に見るべきポイントは数多くありますが、しっかり確認すべきなのが雛人形の主役となるお内裏様とお雛様の顔と手、足を見ることです。
特にお人形の顔は職人手作りのタイプと、型から抜いたタイプの2種類があり、遠目でははっきりと見ることができないので直接お内裏様とお雛様の顔の作りを見比べてみて、どちらが良いか判断すると良いでしょう。
伝統的な衣裳着人形は職人手作りもの物が多く、お人形の顔には胡粉(ごふん)という白い貝殻の粉から作られた顔料が塗り重ねられており、胡粉の効果により肌が光を柔らかく反射してふんわりとした印象が特徴となっています。
口や目は鋭く切り込んであったり、髪の生え際や眉毛にも細かな手が入っていることも特徴で、口の奥に歯や舌がきちんと見えるのも職人手作りの丁寧な仕事が反映されています。
お人形によっては歯を黒く塗る習慣であるお歯黒が施されているタイプもあるので、お人形の口の中をのぞいてみましょう。
石膏を型抜きしたタイプのお人形は、肌が不自然に光っていたり彫り込みや細かな細工が無いものも多く、耳たぶにバリが残り残り髪の生え際も雑な作りになっている場合があるので、きちんとしたお人形を選びたいならこういった細かな部分もしっかりチェックすることが大切です。
手の部分を確認する理由の一つに、顔は職人が手作りをしている場合でも手や足は型抜きをしているというタイプも増えてきており、きちんと手作りされているお人形は手指の1本1本がはっきりとしており、鋭く切り込まれてツヤがあることが特徴です。
型抜きされている手指は細工が十分ではない物が多く、指同士が繋がっているように見えたりバリ処理が十分におこなわれておらず、毛羽立っているように見えてしまうお人形もあります。
もし店頭で実際にお人形を手にとって見ることが出来るようならば、お内裏様の足もしっかりチェックしましょう。
通常この部分は飾るときに見えないため、十分な処理がされていない場合もあります。
しかし職人が手作りしているお人形になるとお内裏様の足の部分もきちんと手が入っており、目に見えない部分だからこそ気を配っていると判断できます。
仕上がりの良いきちんとしたお人形を選びたいと考えているならば、実際に手にとって見てみることをおすすめします。

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京雛なのか江戸雛なのか

そして雛人形を選ぶ際に重要となるのが、京雛なのか江戸雛なのかの2択です。
この2種類のお人形は顔立ちが異なっており、京雛はお公家顔とされ江戸雛は目がぱっちりとして現代的な顔をしています。
昔ながらの伝統的な顔立ちが好みという場合には京雛が向いていますが、江戸雛の方が顔立ちが可愛らしくで好きという方も増えてきています。

最近人気が高まっている木目込人形

そして最近人気が高まっているのが木目込人形で、愛らしい表情に加えて型崩れしにくいため保存がしやすく、コンパクトかつ簡単に飾ることができると選ばれることが多いです。
こういったお人形の作りの丁寧さに加えて、好みにあわせて顔立ちを選ぶようにすると愛着を持って長く大切にできるお人形を見つけることができます。

雛人形の値段が違う大きな理由

販売されている雛人形は安いものから高額なものまで、値段が幅広い特徴を持っています。
この値段の違いの大きな理由の一つに、お内裏様とお雛様が身に付けている衣装の材質が関係しています。
主にお人形の衣装に使われている材質は、絹・化学繊維と絹が混ざったもの・化学繊維の3種類あり、絹が100%使用されている生地に関しては特に正絹と呼ばれます。
使用されている衣装には絹が使われていると説明を受けても、絹100%が必ず使用されているとは限らないので、お人形を直接手にとって生地を確認するようにしましょう。
見分け方としては化学繊維にはごわつきやてかりがあり、正絹はなめらかな光沢と柔らかさが特徴です。
正絹を使用した衣装は伝統的な古典模様が定番でしたが、最近では可愛らしい柄で染めた生地やキラキラと輝く金粉や金箔で彩った生地、刺繍が施された生地や帯なども登場しているので、最高級となる帯地の衣装を選ぶことも一つの方法ですが、シンプルで美しい衣装や、子供が喜ぶ可愛い柄の衣装をあえて選ぶという方法もおすすめです。
そしてお内裏様とお雛様が持つ小道具もチェックポイントで、扇子の素材には紙やプラスチック、木や胡粉が塗ってあるものと様々で、扇子もきちんと閉じられるものから閉じられないタイプまであります。

まとめ

お内裏様が腰に差す刀に関しても、きちんと刃が抜けるものから抜けないものまであるので、こういった細かな部分も確認することで品質の高いお人形をしっかり選ぶことができます。