新型コロナ被害拡大後のユニセフの活動内容

最終更新日 2024年4月11日 by kente

ユニセフは世界中の子供のための活動をしています。
戦争や貧困などの問題を抱えている発展途上国の子供の命や権利を守ることを中心に活動を行っており、あらゆる地域で多岐にわたる内容を実施している協会です。
日本国内でも募金活動や呼びかけなどが実施され、そこで集められた資金は困っている子供への支援物資になったり、発展途上国の教育環境を整備したりするために使用されていました。
しかしながら、新型コロナウイルスが世界的に流行するようになってからは他の活動も取り入れるようになっています。

 

中国へマスクや防護服などの支援物資を輸送

感染症が広がってしまったことによって移動制限が設けられたことなどで、これまで通りにサポートを行うことは難しくなりました。
ですが、サポート自体を辞めるというようなことはなく、引き続きできることを実施しています。
たとえば、新型コロナウイルスが発見されて最初のうちは当時状況がひどかった中国へマスクや防護服などの支援物資を輸送しました。
早い段階から行動指針を作成するなど、日本でも感染が拡大する前から活動が行われていたのです。

 

世界的に必要な行動指針の発表や呼びかけなどを実施

世界の様々な場所で新型コロナウイルスが猛威を振るうようになってからは、世界的に必要な行動指針の発表や呼びかけなどを実施しています。
学校の休校やリモートワークの増加によって家庭環境が悪化するというケースが増えており、世界的に暴力やネグレクト、虐待の被害が増加する恐れがありました。
こういった問題にいち早く対応するために行動指針を発表するなどして対策をとっています。

 

児童文学作家によるオンライン朗読リレーを行うなどの教育支援活動も行う

病気が広まってからは学校に行くことができない子供が増え、児童文学作家によるオンライン朗読リレーを行うなどの教育支援活動も行いました。
また、給食がなくなったことで栄養不足に陥る子供が増えたのですが、この問題を解決するための緊急対策も実施されており、多様な方法で子供たちの教育や健康、安全などを守っています。

 

新型コロナの影響を受けていない地域への継続した支援も実施

そもそも、ユニセフは発展途上国を中心として活動を行っていました。
発展途上国の中には新型コロナウイルスの大きな影響を受けていない地域もありますが、ユニセフはこういった地域への継続した支援も行っています。
被害を受けた地域に貢献するべきだと思うかもしれませんが、実は感染が広まっている地域以上に状況が悪化している発展途上国は少なくないです。
今までは先進国からのサポートを受けてきた国が、感染症の流行によって支援を受けることができず困窮しているケースもあることを忘れてはいけません。
医療体制が脆弱な地域などへの支援を継続して行っており、これによって世界の子供の命や健康を守っています。

 

新型コロナウイルス緊急募金について

ユニセフでは新型コロナウイルス緊急募金も行っており、これによって集められたお金は紛争などで医療体制が整っていない地域などを中心に支援が行われることになっていることを知っておきましょう。
勘違いしている人が多いのですが、この募金では日本を含む先進国は支援の対象に入っていません。
あくまでも、感染症拡大で支援体制も弱くなっており、困っている発展途上国を助けるためのものだと言えます。
世界の子供を守ることは非常重要です。
直接は関係がないと思うかもしれませんが、未来を担うのは各国の若者たちであり、どの国の子供も命や権利が守られるべきだと知っておきましょう。

 

5,000円があれば12,700錠以上の浄水剤が確保できる

もしも、ユニセフ協会の活動に賛同できる、何か協力したいと感じるのであれば、現在は募金を通して支援を行うことができます。
募金額は任意なので、少額からでも協力や応援の気持ちを伝えることができるでしょう。
5,000円があれば12,700錠以上の浄水剤が確保でき、紛争地域などの水を綺麗にすることができます。
10,000円があれば医療従事者が感染を防ぐために用いているマスクを40枚以上、もしくは防護服を9枚支援することが可能です。
たくさんのお金を募金することができないから意味がないと考える人は少なくないですが、少額であったとしてもたくさんの人が協力することで大きな支援に繋がることを理解しておきましょう。

 

日本ユニセフ協会が現在行なっていること

新型コロナウイルスが流行してからも、日本ユニセフ協会は様々な活動を続けています。
現地に足を運ぶことが難しい期間でも呼びかけや募金を行ったり、各種啓発や声明の発表を行っていました。
子供の命や権利、そして未来を守るためにも休むことなく動き続けている協会だと言えるでしょう。
現在でも感染予防のためのアイテムを届けたり、感染症の影響で栄養不良だと診断された人に対して治療ケアを行ったり、遠隔教育が受けられるように整備を整えたりしています。
これまで知らなかった活動もたくさんあるはずですが、知らないところで世界の子供たちを守るような活動が行われていたと言えるでしょう。

 

まとめ

今後も子供を守るための活動は行われていきます。
生活に余裕が戻ってきたときは、今回の感染症による募金も行われているので、こういった活動に参加してみることがおすすめだと言えるでしょう。